乳酸菌は大腸ポリープを撃退するって本当?
『乳酸菌は大腸ポリープを撃退するって本当?』
乳酸菌は腸内環境改善だけでなく、美肌作り、アレルギー 改善、インフル対策など色々な面で活躍してくれています 。
この乳酸菌が「がん」にも効果を発揮する研究結果も発表 され、大腸ポリープも撃退できると期待されています。
でも、いくら乳酸菌が腸に良い影響を与えると言え、本当 に大腸ポリープを撃退できる力があるのでしょうか?
そこで、今回はそれを確かめる為に、しっかり調べてみま したのでご紹介します。
『大腸ポリープとはどんな病気?』
まずは、大腸ポリープについてきちんと理解しておきまし ょう。
「大腸ポリープ」と聞くと、とても悪い病気を想像してし まいます。
でも、ポリープは「イボのような突起物」という意味で、 本来は病名ではありません。
大腸の粘膜がイボ状に盛り上がったものを大腸ポリープと 呼ぶんです。
さて、ポリープにも種類があって心配のない物から危険な 物までありますので、簡単にご説明しましょう。
『ポリープは大きく二つに分けられる』
ポリープには「腫瘍」と「腫瘍以外」の物があります。
「腫瘍」は、良性腫瘍の『腺腫』と、悪性腫瘍の『がん』 に分けられます。
「腫瘍以外のポリープ」は炎症性ポリープと過形成性ポリ ープがあります。
『大腸ポリープは組織型で3つに分けられる』
・腺腫性ポリープ
大腸ポリープの中で最も多いタイプで、がんになる危険が とても高いです。
・炎症性ポリープ
潰瘍性大腸炎の後などに、キズのように残ったポリープで す。がんになる心配はほとんどありません。
・過形成性ポリープ
組織の奇形の一種で、老化が原因でおこるものです。放っ ておいても心配はないと言われています。
『大腸ポリープの要因は?』
ポリープの種類が分かったところで、その要因を見てみま しょう。
大腸ポリープの中で一番多いのが腺腫性ポリープですが、 大腸がんも大腸ポリープも、遺伝子要因と環境要因が合わ さって起こると言われます。
・遺伝子要因
両親や祖父母に同じ病気の人がいると、自分もかかる要素 を高い確率で持っていることですね。
・環境要因
生活習慣のことで、食事、運動、精神状態など、色々な物 が要素として含まれます。このうち食事が一番重要なカギ を握っていると言われます。
これらの事が大腸ポリープを作ってしまうのですが、実際 にどのようにして出来てしまうのでしょうか?
『大腸ポリープはどうしてできるの?』
遺伝とは別に、食事が大きなカギを握っているわけですが 、体内ではどんな事が起きているのでしょう?
・腸の病気は腸壁の炎症から始まる
大腸内で有害菌が増え、腸壁に付着して荒らすと粘膜が炎 症を起こしてしまい、そこから病気にかかってしまいます 。
大腸ポリープなどほかの大腸の疾患も、腸壁の粘膜が炎症 を起こし潰瘍ができたりして、そこから病気になってしま うんです。
・腸内環境の悪さが病気の元を作る!?
腸壁の炎症が病気につながるわけですが、この炎症を起こ させるのは悪玉菌が作り出す有害物質です。
腸内環境が悪くなる、つまり便秘になって排せつ物が体の 中に溜まってしまうと、有害物質がどんどん作り出されて しまいます。
これらの有害物質は腸壁から吸収され、血液に乗って体中 へ廻ると同時に、この腸壁も痛めてゆくのです。
例えば大腸がんは悪玉菌のウェルシュ菌が原因。
ウェルシュ菌はタンパク質を分解し腐敗させますが、この なかにニトロソアミンという発がん性物質が含まれていて 、大腸がんを引き起こします。
『大腸ポリープに乳酸菌はどのように働く?』
大腸ポリープなどの「腸の病気」は、腸内の有害菌による 腸壁の炎症が発端でした。
腸内環境を改善することが大腸ポリープの予防にもつなが るわけです。
腸内環境改善なら、皆さんもよくご存知の乳酸菌の出番で すね!
それでは、ここで乳酸菌の働きを再度チェックしながら、 大腸ポリープにどのように効果的に働くのかを見てみまし ょう。
・乳酸菌の最初の働き
乳酸菌はお腹の中で糖を分解して乳酸を作り出し、このお かげで腸内は酸性に傾きます。
悪玉菌は酸性状態が大の苦手、なので活動が鈍くなりその 数も減ってゆきます。
同時に腸のゼンドウ運動も刺激されて便通が整ってゆきま す。
まずは、お腹の中に排せつ物を溜めない状態が整い、腸内 環境改善が始まります。
・乳酸菌の第2の働き
乳酸菌はポリープの発生率を押さえてくれる力があるんで す。
これは乳酸菌L・カゼイ・シロタ株を使った臨床試験結果 に現れました。
臨床試験結果(出典:ヤクルトサイエンスリポートNo. 2)
腺腫性ポリープはガンになり易い確率で、軽度異型、中度 異型、強度異型に分けられます。
この腺腫性ポリープが発見された方で、施術を受けた39 8人の患者さんを対象に4年に渡った試験です。
398人をL・カゼイ・シロタ株乳酸菌製剤を飲むグルー プと飲まないグループに分け、飲むグループは毎日4年間 摂取してもらい、2年ごと4年後に再発率の状態を調べた ものです。
この試験の2年後と4年後の結果は、L・カゼイ・シロタ 株乳酸菌製剤投与グループは、投与していないグループに 比べ腺腫の発生が若干減ったのです。
さらに、L・カゼイ・シロタ株乳酸菌製剤を毎日摂り続け た人のうち、中度以上の異型を持った人に関しては、4年 後の結果で再発リスクが35%の低減が確認されました。
この臨床試験の結果からは、乳酸菌が大腸ポリープの進行 を抑えることが分かったものの、どのように大腸ポリープ の異型進行を抑えるのかまでは明らかにはなっていないよ うです。
ですが、乳酸菌による整腸作用が大きく貢献しているのは 確かな事なのです。
・乳酸菌が作る「善の連鎖」
乳酸菌が腸内環境を改善してくれる最初の働きは確実なも のです。
乳酸菌は整腸を行いながら、有害物質のニトロソアミンや インドールなどの量を減らしたり、有害物質にくっついて 便と一緒に排泄したり、免疫細胞を活性化させたりと「善 の連鎖」を生み出し続けてくれているんです。
『大腸ポリープを予防する』
これまでお話したことで、乳酸菌は大腸ポリープの発生や 進行を抑えることができることが分かりました。
大腸ポリープができやすい人、そうでない人というのは「 体質」によるところもあります。
でも、毎日の生活で大腸ポリープの要因は減らしてゆかれ ます。
乳酸菌を摂取し、次の5つのポイントに気をつけて乳酸菌 が効率よく働ける環境を作ってあげましょう。
1:一日3食の食事を摂る
体のリズムを保つために、3食をなるべく決まった時間で 摂り、食べ過ぎに注意しましょう。
2:食事の内容はバランスよく
動物性たんぱく質や脂肪の摂り過ぎが大腸ポリープの原因 になります。
そこで色々な食品をバランスよく、緑黄色野菜を多めに摂 るようにします。
野菜や果物も穀類、いも、豆、野菜、果実、海藻、きのこ などをバランスよく組み合わせることが大事です。
3:乳酸菌を摂取する
毎日摂り続けることが大事ですね。
ヨーグルトなどは自分のお腹との相性も確かめましょう。
4:有酸素運動をする
ウオーキングなどの有酸素運動で腸の働きを良くしてあげ ましょう。
5:トイレタイムが大事
排便をスムーズにする為に、ゆっくりトイレタイムが必要 です。
『まとめ』
乳酸菌の力は日を追うごとに進化しています。
現在は、乳酸菌がどうして大腸ポリープを抑えられるかま では解明されていなくても、乳酸菌の整腸効果が大きく関 わっていることが分かっています。
乳酸菌を摂取して、腸内環境を改善してゆくことでその効 果を期待できるなら、上記の5つのポイントに気をつけて 相乗効果を出してゆくことが大切なのです。
乳酸菌は腸内環境改善だけでなく、美肌作り、アレルギー
この乳酸菌が「がん」にも効果を発揮する研究結果も発表
でも、いくら乳酸菌が腸に良い影響を与えると言え、本当
そこで、今回はそれを確かめる為に、しっかり調べてみま
『大腸ポリープとはどんな病気?』
まずは、大腸ポリープについてきちんと理解しておきまし
「大腸ポリープ」と聞くと、とても悪い病気を想像してし
でも、ポリープは「イボのような突起物」という意味で、
大腸の粘膜がイボ状に盛り上がったものを大腸ポリープと
さて、ポリープにも種類があって心配のない物から危険な
『ポリープは大きく二つに分けられる』
ポリープには「腫瘍」と「腫瘍以外」の物があります。
「腫瘍」は、良性腫瘍の『腺腫』と、悪性腫瘍の『がん』
「腫瘍以外のポリープ」は炎症性ポリープと過形成性ポリ
『大腸ポリープは組織型で3つに分けられる』
・腺腫性ポリープ
大腸ポリープの中で最も多いタイプで、がんになる危険が
・炎症性ポリープ
潰瘍性大腸炎の後などに、キズのように残ったポリープで
・過形成性ポリープ
組織の奇形の一種で、老化が原因でおこるものです。放っ
『大腸ポリープの要因は?』
ポリープの種類が分かったところで、その要因を見てみま
大腸ポリープの中で一番多いのが腺腫性ポリープですが、
・遺伝子要因
両親や祖父母に同じ病気の人がいると、自分もかかる要素
・環境要因
生活習慣のことで、食事、運動、精神状態など、色々な物
これらの事が大腸ポリープを作ってしまうのですが、実際
『大腸ポリープはどうしてできるの?』
遺伝とは別に、食事が大きなカギを握っているわけですが
・腸の病気は腸壁の炎症から始まる
大腸内で有害菌が増え、腸壁に付着して荒らすと粘膜が炎
大腸ポリープなどほかの大腸の疾患も、腸壁の粘膜が炎症
・腸内環境の悪さが病気の元を作る!?
腸壁の炎症が病気につながるわけですが、この炎症を起こ
腸内環境が悪くなる、つまり便秘になって排せつ物が体の
これらの有害物質は腸壁から吸収され、血液に乗って体中
例えば大腸がんは悪玉菌のウェルシュ菌が原因。
ウェルシュ菌はタンパク質を分解し腐敗させますが、この
『大腸ポリープに乳酸菌はどのように働く?』
大腸ポリープなどの「腸の病気」は、腸内の有害菌による
腸内環境を改善することが大腸ポリープの予防にもつなが
腸内環境改善なら、皆さんもよくご存知の乳酸菌の出番で
それでは、ここで乳酸菌の働きを再度チェックしながら、
・乳酸菌の最初の働き
乳酸菌はお腹の中で糖を分解して乳酸を作り出し、このお
悪玉菌は酸性状態が大の苦手、なので活動が鈍くなりその
同時に腸のゼンドウ運動も刺激されて便通が整ってゆきま
まずは、お腹の中に排せつ物を溜めない状態が整い、腸内
・乳酸菌の第2の働き
乳酸菌はポリープの発生率を押さえてくれる力があるんで
これは乳酸菌L・カゼイ・シロタ株を使った臨床試験結果
臨床試験結果(出典:ヤクルトサイエンスリポートNo.
腺腫性ポリープはガンになり易い確率で、軽度異型、中度
この腺腫性ポリープが発見された方で、施術を受けた39
398人をL・カゼイ・シロタ株乳酸菌製剤を飲むグルー
この試験の2年後と4年後の結果は、L・カゼイ・シロタ
さらに、L・カゼイ・シロタ株乳酸菌製剤を毎日摂り続け
この臨床試験の結果からは、乳酸菌が大腸ポリープの進行
ですが、乳酸菌による整腸作用が大きく貢献しているのは
・乳酸菌が作る「善の連鎖」
乳酸菌が腸内環境を改善してくれる最初の働きは確実なも
乳酸菌は整腸を行いながら、有害物質のニトロソアミンや
『大腸ポリープを予防する』
これまでお話したことで、乳酸菌は大腸ポリープの発生や
大腸ポリープができやすい人、そうでない人というのは「
でも、毎日の生活で大腸ポリープの要因は減らしてゆかれ
乳酸菌を摂取し、次の5つのポイントに気をつけて乳酸菌
1:一日3食の食事を摂る
体のリズムを保つために、3食をなるべく決まった時間で
2:食事の内容はバランスよく
動物性たんぱく質や脂肪の摂り過ぎが大腸ポリープの原因
そこで色々な食品をバランスよく、緑黄色野菜を多めに摂
野菜や果物も穀類、いも、豆、野菜、果実、海藻、きのこ
3:乳酸菌を摂取する
毎日摂り続けることが大事ですね。
ヨーグルトなどは自分のお腹との相性も確かめましょう。
4:有酸素運動をする
ウオーキングなどの有酸素運動で腸の働きを良くしてあげ
5:トイレタイムが大事
排便をスムーズにする為に、ゆっくりトイレタイムが必要
『まとめ』
乳酸菌の力は日を追うごとに進化しています。
現在は、乳酸菌がどうして大腸ポリープを抑えられるかま
乳酸菌を摂取して、腸内環境を改善してゆくことでその効
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